4月 19th, 2013 12:17 PM

再度会った彼女に「仕事をやめる必要はないので。。。」と初めに話し、実はどうも好きになってしまったのだということも伝えました。
彼女もあれから私のことが気になって仕方がなかったと、そんな嬉しいことを言ってくれました。
そうして結婚を前提とした付き合いが始まりました。
両親にも何度か会ってもらうことが出来ましたし、もちろん私も彼女のご両親にお会いしました。
ウチと同様商売人のご家庭で、串かつ屋です。
お兄さんが後を継ぐことになっているのでその点は問題なし。
とても楽しい和やかなご家庭で、彼女の気さくさとオオラカさは、この家庭で育ったからなのだなと感じました。

その日も彼女のご実家におじゃましていました。
私がお手洗いに立ち戻るところで、両親とお兄さん、そして彼女の話が耳に飛び込んできたのです。
「おまえ、仕事どうするんか?続けるんか?
相手のご両親の仕事、継いでやるべきじゃないんか?」とお兄さん。
「私たちもそう思うよ。
アンタでお役に立つかどうかわからんけど、精一杯するべきじゃない?」とお母さん。
お父さんは「広い家で、動物をたくさん飼うてもらえ。それが結婚指輪の代わりだ。」そう言って笑っています。
彼女の答えは「私、そのつもりよ。」でした。
「向こうのご両親にお会いして、とうの昔にそう決めてた。」

私は胸に込み上げてくるものを抑えきれず、襖の向こうから飛び出してしまいました。
「なんでも飼う、犬だって猫だってペンギンだって、なんでも飼うから、結婚してください!」
ご家族は「そんなに慌てんでも」と笑いながら「よろしくお願いします」と言ってくれました。

結婚の改めた挨拶の時、うちの両親は彼女の「弟子入りさせてください」という言葉に感激の涙を流していました。
「バカ息子が医者なんかになって継がないお陰で、可愛い弟子が出来た。
息子が弟子じゃ、面白くもなんともない。」
私も情けない話ですが、こらえきれずに涙を流してしまいました。
1年経ちました。
あの後3ヶ月でバタバタと結婚式をあげ、新居は私の実家の近くのマンションです。
こういう手配まで何でもかんでも相談所に任せてしまいました。
いま庭が広い家を建設中。
これはお互いの実家からもほど近い場所を選びました。
両方の家まで車で10分程度です。
私は開業の話もあったのですが、「そんな事されたんじゃ八百屋修行ができない」と嫁さんに断られ、私はこのまま勤務医で行こうと思っています。
志があって医者になったのですから、大学に残り続けるのは本望といえば本望なのです。

結婚相談所での出会いに、恋愛などはないと思っていました。
そんなことはありません。
私と嫁さんは、確かに恋愛結婚なのです。

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